初恋の思い出を語ろうか……あれは高校3年の夏の頃

初恋の思い出を語ろうか……あれは高校3年の夏の頃

こんばんは、オオヌキです。

制服は夏より冬派です。

 

さて今日は、初恋の思い出を語ろうかと思います。

おっさんの思い出話ほどつまらないものはありませんが、まあ付き合ってくださいな

 

あれは高校3年のときじゃった……(強制的に話を進める)

 

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恋心が芽生えるまで

高校時代は女子だらけの環境で過ごしていました。天国?んなわきゃない。確かにウェーイ乁( ˙ω˙ 乁)な人たちからすれば最高だったと思いますが、「教室の隅っこが僕の居場所」な自分にとっては地獄でした。集団になった女子はマジで怖いですよ。

これは本当の話で、高校1年のときに、隣の席にいた女子数人が「あっち(暑)ー!」とウチワでスカートのなかを仰いでました。当然、中身がめっちゃ見えます。でもその女子たちはなんら気にせず。これは特殊過ぎる話かもしれませんが、要は、自分は男子扱いされてなかったわけです。

 

そんな高校時代。1年、2年と女子だらけの環境にも関わらず、浮ついた話はゼロ。文春記者に張り付かれてもなにもでないクリーンな生活をしていました。

でも転機が訪れたのは3年の夏。もう卒業の足音が聞こえてきた頃です。

はじめて、好きな人ができました。

 

ある日、同学年の女子4人が、県で表彰された話を聞きました。授業の課題で研究した何か(全然覚えてない……)が評価されたそうで、今度はそれを東京のでかい会場で披露することに。ただ今のままでは不十分。そのお披露目までにもっと深く研究し、パソコンできちんと資料として整えるよう求められたそうです。

でも、その4人組はパソコンにあまり詳しくありません。え?と思うかもしれませんが、わたしが高校時代の頃は、パソコンを使いこなせる人のほうが稀だったのです。

そこで白羽の矢が立ったのがマルチメディア部。パソコンを使って日々遊ぶ勉強する部活の部長……

つまり、わたしでした。

 

そこから4人組の女子と急接近。女子に頼られるとあって、わたし、めちゃ張りきりました。たぶんあの頃が人生で一番働いた。その割に内容ど忘れしてるんですが……。

そのなかの女子のひとり、仮にNさんとしましょう。Nさんは一番マジメに取り組んでいました。当然、一緒にいる時間も長くなります。夜遅くまでふたりっきりで何度も作業しました。ひとりで帰るのは危ないからと、途中まで一緒に帰ったりもしました。

もうおわかりかと思いますが……このとき、Nさんを好きになっていたのです。

 

ふたりだけの世界

東京での発表が無事終わった頃には、すっかりNさんと仲良くなっていました。女子の前だと緊張してろくに口も聞けないわたしでしたが、Nさんの前では普通に話せる。恋の力です。

当時の自分は秀才くんでした。自分で言うのもこっぱずかしいですが、事実です(ドヤ顔)。学年でトップクラスの成績でした。高校のレベルを追及しちゃダメ!

 

そこでNさんの勉強に付き合うようになりました。放課後、部長の立場をフル活用し、マルチメディア部の片隅にふたりだけのスペースをつくりそこで勉強会。他の部員は近づけさせません。

帰ってからも電話で勉強の続きです。Nさんは携帯電話を持っていましたが、わたしはありませんでした。なので時間を決めて、Nさんの携帯電話にわたしが家の電話から連絡する毎日です。そんな生活が続いたら電話料金が跳ね上がるわけで、親から雷を落とされたのも良い思い出。

 

楽しい毎日でした。学校生活が本当に楽しかった。

それに、

もう付き合ってるのも同然じゃないですか!

告白して、本当の彼氏彼女になって、残り少ない高校生活をエンジョイしよう。

 

わたしは告白する決意を固めました。

 

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それはドラマのような

でも、はじめての告白です。どう言っていいのかわかりません。

迷っているうちに、ある日、Nさんからこう言われました。

 

 

「元カレから、また付き合おうって言われたんだ」

 

 

目の前が真っ暗になりました。言葉が出ないとはこのことです。

彼女と知り合って数か月、付き合っていた彼氏がいたことをはじめて聞きました。

夜遅くまで資料を作ったときも、同じ机で勉強したときも、暗い帰り道も、体育祭で盛大にすっころんだ自分にかけ寄ってくれたときも、自分が「ポニーテールが好き」と話した次の日にその髪型で登校してくれたときも、そんな話は1ミリもしなかった。

 

 

「それでね、また付き合うことになった」

 

 

Nさんはわかっていたのでしょう、わたしが告白しようとしてたのを。そりゃあれだけ露骨に「好き好きオーラ」を出していたら気づかないはずがありません。そして元カレと自分、どちらと付き合うかの選択を迫られていた……。その答えがいまの言葉。

そのとき、自分がなにを言ったのか、はっきりとは覚えていません。でも、なんとなく覚えています。わたしはこんなことを言いました。

 

 

「Nさんはそれでいいの?」

 

 

彼女の答えは「うん」でした。だったらなにも言うことはありません。

自分が一番怖いのは、Nさんに嫌われることでした。ここで、「自分も好きだった!これまでずっと一緒だったのに!」と叫べばなにかが変わったのかもしれません。「思わせぶりな態度とって!」と泣きつけば違う世界があったかもしれない。

でも、かっこつけで、臆病で、怖がりで、恋の駆け引きなんて何も知らなかった自分は、できるだけ明るく言いました。

 

 

「おめでとう。よかったね」

 

 

その言葉とともに、初恋は終わりました。

 

 

季節は過ぎて

Nさんは希望の大学に見事合格しました。ただ地元の大学で、わたしは東京の専門学校に合格したので、距離は遠くなります。

彼女が元カレと寄りを戻してから、どちらからともなく離れるようになりました。勉強も、深夜の電話もなくなり、自分はもとのパソコンオタクに逆戻り。最後まで色気のない高校生活でした。あ、でも部活の後輩女子からは結構慕われてましたね。よく恋バナの相談をされてましたちくしょうめ!!

 

卒業式の日、疎遠になっていたNさんから「ありがとう」と言われたことは今でも忘れられません。なんのありがとうなのか……。そのときのわたしはどう答えていいかわからず、曖昧に頷いたと思います。

 

それぞれ別の場所で生活してからも、たまに話すことはありました。でももう10年以上、音沙汰はありません。わたしが結婚したことも伝えていません。もし結婚を知ったら「えーオオヌキくんが!」と驚いてくれたでしょう。それほど当時の自分は女子と壁がありました。

いま思えば、高校時代、Nさんはその壁を壊してくれた女性でした。それだけでも感謝すべき存在です。

 

 

振り返れば辛い思い出です。

でも嫌な気持ちにはなりません。

今はただNさんが幸せであることを願います。

 

最後の最後にかっこつけさせてください。

 

「あのときの言葉」に答えを。

 

こちらこそ、

素敵な思い出を、ありがとう。