「しあわせになってほしい」から「しあわせになろう」へ――荻野由佳の思い出を振り返る

「しあわせになってほしい」から「しあわせになろう」へ――荻野由佳の思い出を振り返る

(出典:https://twitter.com/yuka_ippaiwarae/status/950051502999052288

 

こんばんは、オオヌキです。

 

今日はNGT48の荻野由佳さんについて書いていきます。

最初に断っておくと、NGT事件についてはいっさい触れていません。

この記事では、荻野さんの思い出話を綴っています。事件との関連性や、疑惑を追及する内容ではありません。また、NGTのすべてを肯定して、応援するものでもありません。逆に、NGTひいては運営を批判する意図もありません。

繰り返しますが、ただの「思い出話」です。純粋に感動したあの頃の記憶を残しておくのが目的です。真相究明!的な記事をお求めの方の期待にはきっと応えられないことを、あらかじめ明記しておきます。

 

とまあ、堅苦しくはじめましたが、軽い感じで書いてますので、楽しんで読んでいただければ幸いです。

荻野由佳、すげーことやってきたんですよ!

 

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速報1位の凄いヤツ

出典:https://www.daily.co.jp/gossip/2017/06/17/0010292095.shtml

 

わたしがはじめて、荻野由佳さんの名前を認識したのは、2017年『AKB48 49thシングル選抜総選挙』速報で1位に名前があがったときです。そのときは、「荻野さん?どなた?」ぐらいの印象でした。

もともと荻野さんは「バイトAKB」でアイドル活動をしています。その後、「第2回AKB48グループ ドラフト会議」でNGT48からの指名でグループ入り。晴れてNGT48のメンバーとなりました。

荻野さんのキャッチフレーズは「おーーい!(なーにー?)なんでもな~い なんでもな~い 何があってもへこたれな~い!」です。

この「なにがあってもへこたれない」部分について、荻野さんはこう語っています。

 

「私、本当にへこたれやすいんです。すぐに泣いちゃうし。アイドルになるときに自分でキャッチフレーズを考えたんですけど、もしこれからつらいことがあっても、自分に何かポジティブなことを言い聞かせて、乗り越えていけたらいいな、と思って、『何があってもへこたれない!』って決めたんです」
NGT48荻野由佳さんがアイドルとして生きる喜びと、生き抜くための戦略/フミナーズ)

 

バイトAKBで採用されるまでを調べると、落選の連続でした。AKBだけでも、13期書類選考落ち、14期不合格、15期は仮研究生になるも最終的に落選。また、落選したオーディションはAKBだけではありませんでした。本人が言うには100以上。へこたれてもおかしくない数です。

 

もともとNGT48に入るまでに、100以上のオーディションを受けてきて。AKB48の仮研究生の最終審査で落ちたときは、本当に悔しくて…。母に向かって『努力は必ず報われるって、ウソに決まってんじゃん!』って、八つ当たりしちゃったんですよね。あのときは本当に申し訳なかったなと。でも今、母に『努力は報われたよ』って言いたいです。
AKB48総選挙で速報1位&“神7”入り! 荻野由佳、最速インタビュー/exciteニュース)

 

「努力は必ず報われる」は高橋みなみさんの名言です。荻野さんは聞きました。「努力は必ず報われますか?」。たかみなは答えました。「努力は必ず報われるかわからないけど、努力をして意味のないことはない」。そして。「おぎゆかが努力は必ず報われるを次に証明してね」

2017年、荻野さんはAKB総選挙第5位の座を射止めます。何百ものオーディション不合格でも諦めなかった心と、本人の熱さに共鳴した「熱いファン」がその結果を呼び込んだのでしょう。荻野さん自身も「ガチで濃いファン」が多いことをインタビューで答えています。

 

スピーチで、荻野さんは言いました。

「わたしは、努力は必ず報われるをいま、証明できていますか?」

すぐへこたれても、決して諦めなかった少女が辿り着いたこの場所。それがなによりの答えだと思います。

 

世界はどこまで青空なのか?

出典:https://rockinon.com/news/detail/169864

 

自分の話になりますが、総選挙5位になっても、荻野由佳さんに注目はしていませんでした。良いスピーチであったことは確かですが、そこまでハマりはしなかったのです。というのも、NGT48デビューシングル『青春時計』があまりピンときてなかったんですよ(すまん中井さん!)。

でも転機が訪れます。

2017年12月、NGT48の2枚目シングル『世界はどこまで青空なのか?』が発売されます。センターは荻野由佳。この曲のミュージックビデオを見たとき、青い稲妻が僕の心を焼き尽くしました。ハートげっちゅーです。

この曲の歌詞は、名言の宝庫です。どこを切り取っても心打つ言葉しか出てこない。秋元康よくやった!と喝采がなりやみません。

ちなみに個人的AKB・坂道表題曲ベストソングで2017年大賞に選びました。

 

アイドルの内面をえぐりだすようなMVは、見てるこちらの心までえぐられるようでした。アイドルを応援する覚悟はあるか。そう突き付けられた気分です。

MVの監督を務めたのは、山戸結希さん。

山戸さんは荻野さんの最初の印象をこう語っています。

 

夏の終わり、何げなく、AKB48の選抜として『ミュージックステーション』に出演されていた荻野さんの踊る姿を観たときに、「ただ者ではない人がいる」と撃ち抜かれました。カメラの向こう側に向かって、「今、私を撮って。今、見つけて!」と語りかけているのだな、と。
NGT48荻野由佳×山戸結希これから夢を叶えたい女の子たちへ/CINRA)

 

荻野さんはインタビューで、「今の私たちだったら歌える」と答えています。6か月前の私たちだったら気持ちを込められなかったと。その理由について、ちょっと長いですが引用します。ここに荻野さんの本心と、なぜこんなにも胸打つ曲になったかの理由があると思います。

 

――「今の私たちだったら歌える」と話しておられましたが、それはなぜですか。

荻野由佳 自分の事で言うと、総選挙が一番大きいんですけれども、元々そんなに自信がなかったんですよね、自分に。総選挙で5位になった事で自信が付くかといったら逆になくなって。「5位という凄い順位に見合った人になれているか」とか、周りからの意見をずっと気にしたりしていて。もちろん良い意見ばかりでなく批判的な意見も耳に入ってしまったときは凄く悔しいし、傷つくし。そういうので凄く悩んでいたときもあったんですけれど、そういう悩みや挫折があったからこそ凄く強い力が身についたというか。色んな活動をさせて頂く中で、色んな人の気持ちがわかるようになってきて。悔しい子もいればその裏では嬉しい子もいるし。色んなものを見てきた中で、そういう感情が芽生えてきて。泣かないで欲しいし、微笑んで欲しいし、幸せになって欲しい。いろんな経験をして、色んな思いをもって、そして、今躍進しているNGT48なら、こういう力強い曲でも伝えられるんじゃないかなって。NGT48の中にも悔しい思いをしている子は沢山いるし。メンバーを思い浮かべてもこの曲は凄くぴったりなので。
挫折、涙、戸惑い、NGT48荻野由佳・本間日陽 飛躍の影の葛藤/MusicVoice)

 

世界の人へ

出典:https://www.hmv.co.jp/newsdetail/article/1807101002/

 

翌年10月に発売された4枚目のシングル『世界の人へ』で、再び荻野さんがセンターになります。

ミュージックビデオは、新潟市の姉妹都市であるロシアのウラジオストクで撮影されました。ウラジオストク在住の、NGTの「ガチファン」アリナと荻野さんの心の交流が見所です。

はじめてこの曲を聞いたとき、「NGTはじまったな」「ああ間違いない」とひとりで寸劇かますぐらいの衝撃を覚えました。なぜなら、『世界はどこまで青空か?』のつづきを見ているような世界観だったからです。あの感動の先が見れる興奮。同時に、NGTは世界を相手にしていくんだなとワクワクする心を抑えられませんでした。

 

このMVで印象的な言葉があります。

「夢は叶うわ、だって私たち、みんな夢なんだから」

この言葉をどう解釈するか。

荻野さんはこう語っています。

 

夢ってひとつ叶えても、また新しく見つかるじゃないですか。私もアイドルになるという夢がNGT48に入って叶って、入ってからまた新しい夢ができた。だから、私たちはまだ夢の途中なんですよ。あのセリフはそういったことを表していると思うんです。
NGT48 加藤美南&荻野由佳&本間日陽&山口真帆&奈良未遥が語る、“新体制”以降の充実/realsound)

 

そして続く言葉。

「夢は現実になるの。強く強く思えば」

夢を叶え、新たな夢の途中にいる荻野さんがいうからこその説得力だと思います。

 

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最後に

この記事を書くにあたって、荻野さんのインタビューをたくさん読みましたが、自分が想像していた「荻野由佳」とは別の存在に出会いました。今まで想像していた荻野由佳は、「強くて、たくましくて、笑顔あふれる」存在。でも実際は、「弱くて、すぐへこたれて、泣き虫な」荻野さんでした。

その事実を知って、より魅力的に感じました。すごく人間くさいじゃないですか。その人間くさい彼女が、アイドルを全力でやっている。その熱さに胸を打たれました。

『世界はどこまで青空か?』MVの主人公「YUKA」の言葉。それはそのまま荻野さんの言葉なのかもしれません。

この空の下で歌って踊れていれば、部活も彼氏なんていらない。わたしは人間に生まれてきたんじゃない。アイドルに生まれてきたの。わたしの人生、アイドルしかなくたっていい。青春なんていらない。青空になんてならなくていいよ。曇り空でも空が暮れても鳥みたいに探しにいくよ。そんな旅に、わたしの若い命を捧げます。

 

振り返ってみて思うのは、荻野さんの存在感。『世界はどこまで青空か?』で彼女に心をわしづかみにされた方も多いと思います。自分もはじめて見たときがそうでした。目が離せない、気づけば目で追っている。山戸監督の言葉を借りるなら「タダ者ではない」。AKBグループからまたすげーやつがでてきたなと思いました。

 

正直に言えば、いま振り返ると、複雑な気持ちになります。あれだけ感動したMVを見ても、心にモヤモヤが広がり、純粋に見れなくなっています。

でも、最初に聞いたときは、そんなことは考えていなかった。当然です。あのときの感情は、あのときだけのもの。そして、今の感情は今だけのもの。だから、たとえこの先、どんなことがあったとしても、あのとき荻野さんからもらった感動は決して消えません。

 

願わくば、これからもそんな感動に出会えますように。

感動を越える感動をつくれるあなたであると、信じています。

きっとまだ、「夢の途中」ですから。

 

出典:https://twitter.com/yuka_ippaiwarae/status/1015560647931617280