サークル名は『隣人同盟』――はじめての同人活動を振り返る

サークル名は『隣人同盟』――はじめての同人活動を振り返る

こんばんは、オオヌキです。

 

今年も夏コミがはじまりましたね。熱い熱いヲタクの祭典。

コミケに参加したことはありませんが、むかーし、同人誌を作った経験があります。今日はそのときのことを書いてみます。

 

一瞬ではじまり一瞬で終わった『隣人同盟』。

その一部始終をいまここに。

 

Advertisement

 

 

突然ですが、『こみっくパーティー』というゲームをご存知でしょうか?1999年に18禁ゲームとして発売され、その後、テレビアニメ、家庭用ゲーム機に移植されるなど、大ヒットしたゲームです。

コンセプトは、同人誌を書きながら女の子と仲良くなる!

このゲームをプレイして、同人誌を作る側に回ったヲタも多いでしょう。わたし自身、それまでは「買い専門」でしたが、作り手に回ったきっかけのゲームです。

でも、同人誌を作るといっても、わたしは絵がまるで描けません。それはもうびっくりするぐらい描けません。よくテレビの企画で、下手な絵を笑うことがありますが、まるで笑えません。あんなもの目じゃないぐらいに下手ですから。

その代わり、当時から小説はよく書いていたので、それなりに自信がありました(その自信は、後に木っ端微塵に粉砕されるのですが、それはまた別の機会に)。

なら、小説の同人誌を出せばいい。でも文字だけの同人誌がまるで売れないことはわかっていました。ある程度の知名度がある作家さんなら売れるでしょう。でも処女作が文章一本はきつい。せめて挿絵がほしい。

そこで声をかけたのが、隣の部屋に住んでいた友人でした。名前をKくんとします。

 

当時、わたしは学生寮に住んでいました。当然、男しかいません。そんな男が夜な夜な部屋に集まって、猥談を繰り広げる。いま考えれば楽しい時期でした。

Kくんは隣の部屋で、一番仲が良かった友人です。そのKくんとは、アニメ好きという共通項もありました。しかも趣味で絵を描いている。これは誘うっきゃない。同人誌やってみない?と声をかけたところ、快諾。そんな軽いノリで同人誌制作の一歩を踏み出しました。

サークル名はすぐに決まりました。

隣の部屋同士だから、『隣人同盟』

 

 

 

隣人同盟が一番最初に作ったのは、『シスタープリンセス(シスプリ)』の二次創作本でした。

この作品を選んだ理由は単純で、当時、Kくんもわたしもドハマりしていたからです。同人業界的にも売れ筋の作品で、「シスプリオンリーイベント」なども開催されていました。

同人誌制作は、まずわたしがシスプリを題材とした小説を書く。それをKくんに見せ、印象に残った場面をイラスト化してもらう。その手順でした。お互いにはじめての同人誌に燃え上がり、すぐに完成しました。近くにある印刷所に持ち込み、一冊の本になった夜、宅配ピザで完成パーティをしたのを覚えています。

 

この頃には、同人誌即売会の申し込みを済ませていました。ついに隣人同盟の初陣です。

でもたった一冊では心もとない。そこで「コピー本」を数冊つくることにしました。コピー本とは、コピーしてホッチキスで綴じただけのものです。プリンタさえあれば簡単に作れますし、元手もそんなにかからない。さっそくKくんと作りはじめました。

 

で……。

即売会前日、ふたりで死に物狂いでコピー本をつくっていました。同人誌制作によくあるアレです。〆切前の作家のように血走った目でつくり続けました。

結局、朝までつくり続け、貫徹ではじめての即売会に挑んだ記憶があります。なんでそんな無謀なスケジュールだったのか、まるで覚えていません……。

ただ、はじめての即売会、売上は上々でした。「買ってもらえるだけでありがたい」と、ぐっと値段を下げたことや、そもそものシスプリ人気もあったのでしょう。結果的に、想定以上に売れました。

よし、次はなにを書こうか。

そう思った矢先、隣人同盟は解散することになります。

 

理由は単純で、わたしの引っ越しが決まったからです。離れていても作ることはできた。でも、隣同士の部屋でわいわい作ることはできない。そう思ったときにモチベーションがぐっと下がってしまいました。当時の同人誌にかける想いは、しょせんその程度だったのです。

Kくんもそこまで執着はなく、隣人同盟はたった1冊で解散しました。

 

コミケのニュースを見るたび、当時のことを思い出します。またたく間にかけぬけた同人生活でしたが、大切な記憶のひとつ。いつかまたあの舞台に舞い戻りたい。この歳になってそんな欲もでています。あの頃は勢いではじめ、勢いで終わってしまいましたが、今度はもっと考えてやりたいですね。

 

最後に……

引っ越してからもKくんとはやりとりしていましたが、いつの間にか交流がなくなり、いまはなにをしているかわかりません。もしこの記事を見るようなことがあったら、ぜひ連絡ください。Kくんなら『隣人同盟』にピンとくるはず。

これで再会できたら運命だなぁ。