テレホーダイ、ダイヤルアップ、HTML……21年前のインターネット事情でホームページを作った高校1年生の話

テレホーダイ、ダイヤルアップ、HTML……21年前のインターネット事情でホームページを作った高校1年生の話

こんばんは、オオヌキです。

 

突然ですが、インターネットにはじめて乗せた文章を覚えていますか?

 

わたしは、はっきり覚えています。1998年10月15日。今から約21年前。高校1年生のときです。

21年前のインターネットといえば、わたしの周りはそこまで普及していませんでした。ネットどころかパソコンを持っている家庭も珍しかったと思います。

ネットに繋ぐのも電話回線ですから、インターネットを見ているときは電話ができなくなります。当時は携帯電話も普及していませんから、一般電話が話し中だと、連絡の取りようがなくなります。なのでネットは深夜。それも時間を決めてやっていました。

ダイヤルアップ回線、テレホーダイ、ISDN、そんな言葉に覚えがある方は同じ時代を生きた強敵(とも)。仲良くしましょう。

 

パソコンにはじめて触れたのは、高校の授業。そのときの衝撃ったらなかったです。なんだこの魔法の箱は!と。確かペイントで適当に絵を描いただけだと思いますが、そこに無限の楽しさを感じました。さらにインターネットを知り、もう我慢できなくなりました。

親に懇願して、すぐにパソコンを購入。お金持ち~と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。実は親の知り合いでパソコンに精通した人がいて、その人から譲ってもらった(もちろんお金を払って)パソコンが、人生初の自分用パソコンでした。

めちゃくちゃでかくて、めちゃくちゃ重いパソコンです。画面も汚い。起動するまでやたら時間がかかる。それでも嬉しくてたまりませんでした。

インターネットにも繋げてもらい、さあ夢の毎日がはじまるぜ!……とはなりませんでした。なにをやっていいのかわからなかったんです。ページを開くのも遅くてストレスがたまる。今みたいにアダルトばかり見るわけにもいかない。すぐ見るものがなくなってしまいました。検索が下手だったのもあります。

そこで学校の先生に相談しました。そして先生に言われたのが、「ホームページ作ってみたら」。その言葉で、世界が開けました。

そうか、自分のページをつくれるんだ!

今でこそネットに書き込むのは日常的ですが、当時はすごく勇気がいりました。それでも勉強すれば、自分もあの世界に入っていける。全世界に発信できる。そのスケールの大きさにワクワクしました。

ただネットに公開するのも、すごく難しかったんです。ブログのような決まった形もない。一から作る必要がありました。それもHTMLという言語で作らなくてはいけません。送信するのもFTPというソフトを使う、もうちんぷんかんぷんです。送信ボタンひとつでえいっとはできませんでした。

それでも、やりがいはありました。先生や親の知り合いに聞きながら、なんとか公開。コンセプトなんてありません。ただ高校男子の日常を晒すだけの、超つまらないホームページです。

その公開日が、1998年10月15日でした。

 

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さあお待たせしました。

高校1年のわたしがはじめてホームページで公開した日記を転載しましょう。

はじめに言っておきますが、当時の自分は大マジメです。

 

初めてここに書くんですね。なんか、緊張します。
今日の6時間目。情報処理か世界史か分からなかったんです。一部の人は教室に残り、一部の人はパソコン室に行く。僕は、同じ情報処理が好きな友達(仮にK君)と、パソコン室へ向かいました。そこには情報処理の先生も居て、今日は情報処理だよって言ってくれました。僕は、「よっしゃああ!」と、心の中で叫びつつ、パソコンを立ち上げ準備していたところに、突如―
「今日、世界史だよ!」と、いう声が響き、その後、「あれ、そうだっけ。それじゃ、悪いけど、教室に戻って。」と、情報処理の先生は言ったのでした。とぼとぼとパソコンを消す僕の後ろ姿は、だれにも見せられないような情けない姿だったことでしょう。
そして、教室への帰り道にK君が、「ぬかよろこびだったな。」と、言うのを聞き、僕はあることを思いつきました。教室にもどり、自分の席へつく前に、固まっていた仲のよい男子のところへ行き一言・・・「K君がぬかよろこびブルースって曲つくったらしい。」みんな、おもいっきり笑ってくれました。その、笑い声を背中に聞きつつ、僕は不思議な満足感に酔いしれていました。
あとで、K君に怒られたのはいうまでもありません。
初めてなんで、気合入れて長く書いてみました。いつまで、この長さが続くかわかりませんが(笑)

 

おもわず抱きしめたくなります。がんばった、がんばったよ、自分。舞い上がりまくって、見てるこっちが恥ずかしいけど、よくこれを公開した……。

 

それからこの場所で、日記を綴り続けました。

3年間の高校生活、はじめての告白、上京への迷いと決断、寮生活での苦悩、専門学校中退の判断、バイト生活、はじめての彼女、そして結婚……。約10年、書き続けました。

その最初の文章です。添削したいポイントだらけですが、決して手は加えられません。まさにわたしの原点です。

 

いま、そのホームページはサーバー元のサービス停止により完全に削除されています。ただわたしのパソコンには、10年分の日記が保存されています。

ときどき、その日記を読み返します。高校卒業のときどんな気持ちだったんだろう、上京してホームシックになったときはどうだったんだろう、結婚の日なにを思っていたのだろう。その気持ちがすべてそこにはあります。

このブログで、よく思い出話を書きますが、なんでそんなに覚えているか不思議に思いませんか?カラクリは単純。当時の自分が残した文章が、今でも確認できるからです。

 

ホームページを閉鎖して、10年以上経ちました。その間にも、転職や祖父母の死など、大きな転機がありました。でもそこが抜け落ちている。これは自分史としては大きな欠落です。やはり気持ちは残しておくべきだと、昔の日記を読み返すたびに思います。

だからここで、気持ちを残していきます。

 

継続的に残すためにも、もっといろんな方に見てもらえるように、いっそうがんばります。あの頃の自分も、更新のモチベーションは訪問者の存在でした。自分のためだけなら、手帳にでも書いておけばいい話です。でもそれだとさぼっちゃうんですよね。

それなら人に見せる文章として、おもしろおかしく書いて、未来の自分に託したいと思います。

 

10年後の自分がこの文章を読んでどう思うか、今から楽しみです。

 

未来のあなたは、今の自分が思い描いたあなたになっていますか?

 

 


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