『一緒にがんばろう』——「良い推しの日」に語りたい「推し」の話

『一緒にがんばろう』——「良い推しの日」に語りたい「推し」の話

こんばんは、オオヌキです。

 

よく、「奥さんと仲いいね」と言われます。奥さんは奥さんで、「ご主人と仲いいですね」と言われるそうです。

実際、仲は良いと思います。ずっと一緒にいれます。というより、ほぼ一緒にいます。家族だから当たり前でしょと思うかもしれませんが、これがなかなか難しかったりするんです。

わたしたちの場合は、お互いに上京してホームシックになり、その穴を埋めるためにすぐ同棲しました。どちらも相手を本当に必要としてのスタートで、それが今も続いています。

 

ただ長い結婚生活、いろいろありました。

そのなかでも特に大きかった事件があります。ただ、この事件を通して、奥さんと本当の意味で夫婦になれました。

今回はその事件について軽く触れてみたいと思います。あくまで軽くです。詳細を書くとハードボイルドになってしまうので……

 

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20代、わたしは大きな失敗をしました。その結果、多額の借金を抱えました。職も失った。無職で借金。しかもわたしは、奥さんになにも話していませんでした。すべてを失ったあとで報告したのです。

そんな主人どう思いますか。いきなり無職になり、多額の借金を抱えて帰ってくるわけです。最低です。もう離婚するしかない。奥さんには関係のないところでの失敗です。なにも一緒に返さなくていい。自分の責任を負わせることはできません。

 

全部を聞いた奥さんは、「相談してほしかった」と言いました。わたしは謝りながら、いつ別れ話を切り出そうかと、そればかり考えていました。むしろ奥さんに「別れよう」と言われるのを待っていました。それなら話が早い。どこまでも最低な男です。

 

でも奥さんから出た言葉は別れ話ではなく、

「一緒にがんばろう」

 

わたしは思わず聞きました。「別れないの?」。すぐに奥さんは「別れたいの?」と返してきました。別れたくありません。一緒にいたい。「なら別れる理由はないよね」。そんな簡単なやりとりで、わたしが決意した離婚話はなくなりました。

主人が自分の知らないところで失敗した……。わたしは、それは離婚の理由になると思いました。でも奥さんからすると、「家族の失敗なんだから一緒に取り返していくのは当たり前」。離婚の理由にはならないと言います。

ただひとつ言われたのは、「家族なんだから相談してほしかった」

失敗については、厳しく言われませんでした。でも相談しなかったことは、いまだにきつく言われます。失敗や借金をつくったことよりも、奥さんにとってはそれが一番つらいことだったそうです。

この経験から、なにかあればすぐ相談するようになりました。なので、会話が多くなる。「仲が良い」と言われるのは、このせいかもしれません。すれ違う前に歩み寄れますから。

そして今も、奥さんと一緒に、この日の失敗を背負って生きています。

 

 

 

もしあのとき、奥さんと別れていたら、自分はどうなっていたのか。考えるのも恐ろしいです。

奥さんは「家族」であり「命の恩人」であり、そして……

 

11月4日は、「良い推しの日」

歳をとっても、この先もずっと、「永遠の推し」は、ただひとりです。

 

 

 

 

 

 

 

離婚フラグって言わないで~……